- 2006-04-25 (火)
- Ⅲコラム
えんしゅつ (1)演劇・映画などで、脚本・シナリオに基づき俳優の演技・舞台装置・照明・音楽・音響効果などを統合して一つの作品を作ること。 「創作劇を―する」 (2)式や催し事などを盛り上げるために、進行や内容に工夫を加えること。 「開会式の―」 (出典:三省堂「大辞林 第二版」)
団体ごとに演出家さんの役割は違ってくると思います。
マーチング団体であれば、「プログラムディレクター」とか「コーディネイター」とか名前がついているのでしょうか。
(CAでは、斎藤が「マーチングはミュージカルだ!」という志を持って、なぜかミュージカル学校にいた時期があり、その影響もあるのでしょうけれど「演出」と呼んでいます。まぁ、普通舞台一般では「演出」の方が通りがいいでしょうけど。)
「ディレクション(=方向)を決める人」がディレクターなんですよね。
CAでの演出家の仕事は、まぁ色々あるんですけど、複数名で作品を作り上げる作業になるので、一番重要な仕事は「舵取り」になります。つまりは船長さんですね。
作品という船が大海に漕ぎ出して、どこへいたるのか?
羅針盤をみながら、クルーに指示を出していきます。
舞台製作を活動の中心にすえているCAですが、舞台ひとつ作るにも演出はじめ作曲・編曲・ダンス振付・ガード振付・舞台監督・大道具・小道具・デザイナー・衣装・メイク・ヘアメイク・照明・音響と様々なスタッフの連携が必要になり、それに加えて制作サイドのスタッフたちとの連携も必要になります。
彼らとの共同作業を経て、公演を行います。
きっと「ブラスト!」さんの公演チームもこんな感じでしょう。(ただ彼らの場合は、さらにチーム分けが細かいはず。じゃないとあれだけのものはまわせませんから。チームドクターとかもいらっしゃるんでしょうね・・・羨ましい)
さて、練習においての演出家は何をしているか?
作品を完成させるために、練習進行の取り仕切りを行い、メンバーがどんな方向性で技術を伸ばしてゆこうか導いてゆく。作品を作るうえでは、自分の描いたコンセプトを保持しつつも、他の舞台スタッフやメンバーの意見で表現するに当たって最善の手段を選んでいく。(ガードについてだったら、自分のイメージが漠然としていても、ガードスタッフとのやり取りで具現化させることができる)
もちろん、行き詰まり初期のコンセプトに変更が加えられる場合もあるが、そんなやり取りを経てCAでの公演が成り立ってゆくのです。
CAやってて、普通の劇団さんと違うなぁと思っているのは、演出家が絶対権力者ではないこと。確かに最終決定権を持ってはいるが、それを振りかざしたりはしない。灰皿投げつけたりもしない。(もうあまりみませんね、そういう演出家さんは・・・あ、僕も説教はしますよ笑)
演出家「斎藤」として心がけていることは、まずスタッフを頼ること。そして、メンバーのいい部分を探してやること。
スタッフに頼るのは、自分の成し遂げられない部分に到達させる可能性が生まれるから。メンバーのいい部分を探すことは、舞台上での個人の輝きにつながるから。個人の輝きは集まって、キラキラと生命の輝き(=生命感)として感じられるのです。
そして、自分の演出家としての職責は、メンバーの輝きを引き出してあげて「生命感」を感じるステージを創作していくことだと思っています。(一部抜粋して読むと何かの宗教団体のようだ)
また、CAのステージでは、お客様に「生命」であったり「人生」であったり「日常生活」を味わって、改めて考える機会になるといいなぁと思っています。
悲惨なニュースが最近続きますが、どこまで自分ごととして実感できるか?
仮にTVの向こうのニュースに憤ったとしても、数日のうちには忘れてしまうじゃないですか。
それでもいいんだと思います。それでいいと思います。
そうじゃないと生きることに疲れてしまうかもしれない。
けれども、「生命感」を味わっていただくために、辛いことで疲れることで忘れていることにしてるけど、向き合わなきゃいけない現実をあえて提示するようにしています。
光もあれば影もある。陰陽。表裏。これをしっかり受け止めた上で、「生きるって、やっぱり素晴らしいことじゃないかー」って思えるといいのかな、と。
舞台公演は「生きる」という生命感を感じさせることができる手段の一つだと思います。本公演サウンドシアターのシリーズでは、そのテーマが根底にあります。
次回公演「SPIRITS」はサウンドシアターのようなストーリーものではありません。
しかし第1部・第2部とあわせて観ることでCAの表と裏を見せることができるかと思います。
ぜひぜひご来場の上、お楽しみくださいませ。(最後は宣伝になってしまった・・・)
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